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2024.02.29 八木佑介「非・景観保全地域」
エトリ ケンジ solo exhibition
『VANISHING』
2010.03.04 (thu) - 2010.03.31 (wed)
gallery close 3/6・7・13・14・21・22・28
open 11:00~18:00

現在、この展覧会は終了しています。
時の合間に、現れ、消えて行く少女達
都会の背景に溶け込む『抜け殻』のような、透明な身体
都市に暮らす膨大な数の人間の匿名的な『輪郭』を象徴する、
虚ろで、はかなく、可愛らしい人型
希薄化した身体は、型押しされた人間のように画一的で空虚な印象を受ける反面、
その輪郭は非日常化された魅力を写し出す

kappachicken solo exhibition
「不器用な色たち」
2010.01.28 (thu) - 2010.02.25 (thu)
gallery close 1/31・2/6・7・13・14・21
open 11:00~18:00

現在、この展覧会は終了しています。
適度というものを知らず不器用にしか生きられないあなたになぜか惹かれてしまうのは、あなたがいつも生きることに一生懸命すぎるからでしょうか 私はやっぱり描きたい、あなたをたくさん描きたい。(Kappa Chicken) 今展はkappa ChickenのBAMIgalleyにての第2回目の個展となります。第一回目はcolors of lifeという少し客観的な人間模様をテーマにて展覧いたしましたが、今回は作家自身の内側から出てくる“かなしくもおかしな”人間らしさを焦点に、誰しもが内省として自己嫌悪に陥る感情【~すぎて】という一つのテーマに沿って制作した作品25点を一堂に発表いたします。 ぜひご来場いただきますようご案内申しあげます。(Program director 上山潤)
田村 博文 solo exhibition
STONE その不思議なる地球遺産
2009.12.03 (thu) - 2010.01.22 (fri)
現在、この展覧会は終了しています。
私は石が好きだ。無限の表情をもち、2つと同じものがない。 ここ数年来樹で石(と想えるもの)を創り続けている。 それによって何かが変るというものではないが、ただ石を創り続けている。 樹で石を創り続ける行為の中で様々な事を思い、考え、やがて無になっても、それでも削り続ける。 時には激しく、時にはやさしく、荒々しい水になったり、岩となってぶつかったり。 何んの変哲もない石コロを何十、何百と創り続ける毎日、こんな行為を大切にしている。 そしてそんな行為が好きだ。 樹に精霊が宿るという。その精霊の気元を損なう事なく石になっていただける様に 日々想いを念じて制作している。 人類は無作為に存在する石を秩序だてて配列したり、積んだりすることで 一歩アートの世界に踏み込んだろう。 徒、並べるだけで緊張(TENTION)が生じる。 この緊張感をつなぐ事でいわば「アートの結界」というものが出現する。 ≪徒、並べるだけで≫。 遺跡にも似て何か神々しさが出てくるのも不思議である。 今回は無作為に存在する石から作為的に置いたり、並べたり、積んだりしながら 無限にある表現の一部を展開していますが、その展開に皆様にも参加して頂いて、 時間差による変化を楽しんでいただければと思っています。
宋知宣 solo exhibition
土の雨
2009.11.02 (mon) - 2009.11.30 (mon)
現在、この展覧会は終了しています。
人間の生と死、出現し消滅する時間の狭間に存在する人間の日常。日常は人間個人とは別の時間軸を辿り消滅することはない。悠久の時間軸を辿る日常の中に存在する固体を通じて、その中に内在する思い出とイメージを陶磁造形で表現する。それは実際目に見えるものではなく、できる限り自然に自分の内側からでてくる目に見えない何物かのイメージを探りながら、固定観念にとらわれない自由な発想と想像を喚起し得る表現方法を追い求めています。(宋知宣:ソン・ジ・ソン) 宋知宣:ソン・ジ・ソンは1978年韓国ソウルに生まれ、2005年来日し現在京都市立芸術大学修士課程にて陶芸を専攻しております。今展は現在彼女が精力的に研究している、陶磁器がもっている硬くて重いという固定観念・イメージを覆す作品を“土の雨”というテーマに沿って展観しております。雨という自然界の茫漠とした光景を陶磁器で再現する、そこには土を構成要素とする陶磁器が本来持たされていなかった意味を新たに現出させ、固定的には捉えられない、そして所有できない日常の光景を具体的儚さとして表現する面白さが内在しております。(Program director 上山潤)
早崎雅巳 Experiment exhibition
Green Salamander
2009.09.18 (fri) - 2009.10.16 (fri)
現在、この展覧会は終了しています。
サンショウウオは英語ではサラマンダー・火の精とよばれ砲火の下をくぐりぬける勇敢な軍人に喩えられるらしい。私が描く男性器を思わせるようにアレンジしたサンショウウオは英語圏で言われるほど力強いものではなく、大人しく傍観し様子を伺う存在です。私の描く緑の植物は、クズ・ハゼ・アカメガシワ・ネムノキ等であり、いずれも日本に広く自然に自生し、したたかに生息域を拡大する植物たちです。特に好んで描くクズは”ほふく”するが如く目の前に現れる障害物に四方から覆い尽くし、相手の成長や自由を阻害させる。それらの生物たちは、私が描くジェンダーを曖昧にしたキャラクターの肢体に絡まりつき、さらに衣服のように変容した木の幹が四肢にまとう。これらキャラクターは、共存・同化し性を超えた生への執着のメタファーである。(早崎雅巳) 今展はアーティスト早崎雅巳のExperiment exhibition実験展であります。人が社会によって様々に背負わされた属性。他の属性からの視線によって形作られた主体なき自らの姿。彼の描くサンショウウオと逞しい生命力を誇示する植物、ジェンダーの曖昧なキャラクターたちが一つと成り不可思議な生き物へと変容していく光景は、現代社会に生きる我々全てに背負わされた様々な属性を取り払い、何物にも縛られない一個の生き物へと昇華する在り様を提示しているかのようです。閉塞していく社会の中でその極度に緊張した我々の感受性を溶解させるべく早崎雅巳の挑戦はここから始まります。 (Program Director 上山潤)