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2024.07.11 [Schedule] COMBINE/BAMI gallery グループ展/交錯する京都
Round3
4展 Shiten Thema【さる】
2015.12.18 (fri) - 2015.12.30 (wed)
OPEN  : 12:00-18:00
CLOSE : 12/22.23.26.27

今展に関しては会期中無休ではありません。
現在、この展覧会は終了しています。
BAMI gallery2階スタジオを使用する4名による実験展。4名の4、視点(してん・Shiten)、各自通常の表現とは違う統一テーマにて展覧会を構成します。

今展は第3回目となります。今回のテーマは【さる】来年の干支である”さる”を主体とする干支をテーマに、各自それぞれのアプローチを行います。

干支というのは元来季節の風物詩というだけのもではなく、元来アジア、特に漢字文化圏においては“時”を示す数詞であり暦を始めとして方位などにも用いられる人間生活の根幹部分でもありました。

西洋的な時間の観念が流入する前はもちろん流入した後の我々の生活にも息づいているこの“干支”を独創的な感性で同時代感覚に迫る内容を現代における干支とは?というテーマ性の中で 表現いたします。

小橋順明 solo exhibition 【 生きる土 】
2015.12.02 (wed) - 2015.12.14 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
■作家初日(12/2)在廊予定
現在、この展覧会は終了しています。
子供のころ、よく虫を探して山に入ったものでした。

虫たちはとにかくカッコよくて、フシギで、キレイだった。

風、水、大地

あのときの、あの感覚。思い出すように今、虫を作っています。

「全て」を目の前の小さな塊に。

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「やきもの」にとって京都は特別な場所です。

僕は25歳からの14年間備前焼に携わっています。先鋭的な作品を模索する中で「備前焼を作っている」と いうことがとても邪魔だと感じた時期もありました。しかし、僕の14年間を支え、僕を育ててくれたのもまた備前焼 です。

20代から絶えず考察を重ねてきた備前焼の可能性と躍動する昆虫の生命感が”今”重る。

私の作品は土から生まれます。焼成される大地、躍動する昆虫の生命感。手と土から生まれる虫たちを、ぜひご 覧頂きたい。

遠藤良太郎 連鎖する形態
2015.11.16 (mon) - 2015.11.29 (sun)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
現在、この展覧会は終了しています。
過去から現在に至る全ての点は、決して途切れることなく今に繋がっている。

いつの時代も朝と夜を繰り返し、受け継がれる細胞の記憶。

私達の細胞には40億年分の記憶が刻まれている。

決して断ち切ることのできない、宿命ともいえるこの連鎖には必ず意味がある。

連鎖する形態は、細胞の記憶を呼び覚ます。

Noir Collection
2015.10.28 (wed) - 2015.11.09 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
現在、この展覧会は終了しています。
2014年英企業が「世界で最も黒い物質」を開発した。その物質はまるでブラックホールのように光を吸い込み、それで覆われた物体の形状を人間の目で見分けることはできない。

「ベンタブラック」と名付けられたこの物質は光の99.96%を吸収する。黒い塗料や布地などに見られる通常の黒色は吸収率が95~98%程度であり、世界でもっとも黒いという判別は、この光の吸収率の度合いが全ての要件を構築する。

では黒とは何か?

色の一つで、無彩色。

光が人間の可視領域における全帯域にわたりむらなく感得されないこと、またはそれに近い状態、ないしそのように人間に感じられる状態である。

つまり黒とはもっとも光を感じられない状態と考えられる。

そうなると逆に色とは、「光によって感じる、物の感じ方の一つ」であると考えられ、反射された光の波長を目の網膜が受け取り、「色」として脳が認識するという事になる。

光の無い世界=黒

これは恐らく西洋も東洋も同じ感受性があるのではないか?と考えるのですが、しかし、何か、東洋の中の日本人は他民族に比べ黒に執着するようなな気がします。

私の稚拙な知見ですが、世界に打って出る日本の芸術家がこれまで黒と言う基調色をベースにしている事は少なくないような気がします。川久保玲、河原温、版画家の数々、、

又、国内のこれまでの歴史的な芸術品を大別しても、墨を代表に黒色というものがかなりの割合をしめている事に気付かされます。 国宝第一級・長谷川等伯・松林図を始め。

この差は一体どこからくるのだろうか?と考えた場合。確かに黒色の定義とは色の一つであると科学的な判別はありますが、捉え方の差があるように思います。

光の無い世界=黒

この部分において我々日本人は光の無い世界=黒=消滅(もしくは過ぎ去った)ではなく、光の無い世界=黒=意志(もしくは堅持される)と捉えているのではないか?と考えます。 我々は光が無い世界を消滅状態ではなく、単に目に見えない意志の所在として黒を色として捉えているのではないか?と考えます。 黒にどのような色を混入しようとも黒は変化しません。これは絵具であろうが染料であろうが同じ結果だと思います。

その時、この変化の無い変化世界をどのように捉えるか?故にそこから先は何も無い消失と捉えるのか、何事にも変わらない動じないという意志として色を捉えるのか?この差があるように感じます。

実は、ここから、日本人は黒=光の無い世界こそが他のどの光を感得する色彩よりも雄弁であり、千差万別の意思表示の色の現われと感受してきたのではないかと考えます。

今展は、この点より各作家が表現する黒に焦点をあて様々なテーマの中に取り入れ基調となす黒色の意志を感じていただこうと企画いたしました。

ぜひ、ご高覧賜りますようご案内申し上げます。
「それでも また 創りたいんや」
田村博文 solo exhibition イ・シ・コ・ロ・コ・ロ
2015.10.17 (sat) - 2015.10.26 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
現在、この展覧会は終了しています。
石は重い。石は丸い。石はスベスベ。石は何処にでも見かける。

否! 重くない石、丸くない石、スベスベでない石、何処にでも見かけない石も存在するではないか。

はかり知れない量の石。太古、いやそれ以上前から石はずっと創り続けられてきた。

そして、今も。これからも。新しい顔を持った石が誕生しつずける。

時が石の表情を変えていく。

我々が見る(会える)石はその時の流れの中の一瞬の表情である。

石に条件を与えると色んな変化が生じる。 石は千差万別、同じものはない。似たものがあるだけ。人と同じ様に!

私が創り出す石にも条件を加えてやると色んな変化を見せる、役者が様々な役柄と出会うように。

石は思いがけない役柄に困惑、苦しみ、悩み、演じる。 私は石との対話を通じ石と遊び、石で遊んでいる。