2025.04.17 (thu) – 2025.04.30 (wed)
会期中/OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊
※4月23日(水)4月24日(木)Close
現在、この展覧会は終了しています。
私は常々作品を制作するにあたって留意していることがあるそれは私の作る作品がこの社会に生きている誰かにとっての鏡であり鑑となるような存在となってほしいということである誰しもが鏡で自分を見たことがあるだろう。鏡に映る自分は慣れ親しんだ顔をしてこちらを見ているはずだ。
しかし、ときどきその慣れ親しんだ顔が不意に疎遠なものとして映る瞬間がある。まるで色々な生物のパーツを寄せ集めて作ったキメラを見ているような不自然な感覚とでも言おうか。そのときの鏡に映る自分によく似たその虚像は「Who are you?」と私たちに投げかけているのではないかと思うその問いに直面したときに、そのような答えの出せない不自然な感覚になるのだろう。私はそれこそが誰にも侵されることのないその人だけの特別な時間なのだと感じている。そして美術作品にはその時間を遮ることなく共に生きることのできる不思議な能力があるように思う。
私の作品は立体物であり私たちが生きているこの三次元の世界に存在している。私の作品は動くこともなければ言葉を喋るわけでもない。しかし、単なる虚像ではなくこの世界に確かに存在するものとして、この社会を生きている誰かに対して、あるいはこれから生まれてくる誰かに対して「Who are you?」と投げかける存在になってほしいと考えています。
「作品について」
現代に生きている人々は、私がそうであるように情報が混在して一つに定まり切らないような、バラバラな状態の感情や思考が一つの身体にギリギリ収まっているような、色々な生物をつぎはぎしてできたキメラのような存在だと感じる。
彼らはただそこに佇んでいるだけで何も言わない。自分がどういう姿をしているかなどおかまいなしに、只々ぼんやりと佇んでいるように見える。だが、もしかしたら私たち人間には聞こえない周波数の大声で鳴いているのかもしれない。